夫婦で投資をしているという人は、最近増えてきていると思います。
でも、お互いに持っている投資商品がかぶってしまうことがありますよね。
そんなときに、同じ投資信託を夫か妻のどちらかにまとめるほうが、複利効果が効くのではないかと思うことはありませんか?
その疑問に、ファイナンシャルプランナーのSがお答えします。
✅ひとつにまとめても複利効果は、ほぼ変わらない
✅無理にどちらかにまとめる必要はない
✅それぞれ新NISAを活用しよう
相談
老後資金を貯める目的で、2年前から夫婦で投資を始めました
お互いに別々に投資していたのですが、先日、同じ投資信託を買っていることがわかりました
より複利を効かせるなら、夫か妻のどちらかにまとめるほうがいいのでしょうか?
投資信託をそれぞれで持つ場合と、まとめる場合の複利効果の違いに関する質問ですね
はじめに、前提条件を確認しましょう
前提条件
投資条件 | 夫の投資商品 | 妻の投資商品 |
---|---|---|
証券会社 | A証券 | B証券 |
保有投資信託 | 株式インデックス投資信託A | 株式インデックス投資信託A |
運用管理費用 | 0.1% | 0.1% |
手数料 | ノーロード | ノーロード |
口座種別 | 新NISA「つみたて投資枠」 | 新NISA「成長投資枠」 |
評価額 | 100万円 | 150万円 |
分配金 | 分配金なし | 分配金なし |
期待運用利回り | 年5% | 年5% |
夫がA証券、妻がB証券で投資しています
今年からは、新NISAを活用して投資をしている状況です
新NISAで投資している銘柄が、夫婦でまったく同じものになっています
お二人とも、それぞれ独自に投資していたのですね
それでは、ひとつにまとめる場合と、それぞれ保有する場合でどれくらい違うか見てみましょう
複利効果はどうなる?
まずは、それぞれで投資した場合はどうなるでしょうか
2年後には、合計267.625万円になりました
次に、旦那さん1人に集約するとどうなるでしょうか
あれ⁉︎
同じになりましたよ!
計算上では1人に集約しても2人に分けても、複利効果は変わらないので、同じ結果になりますね
実際には、端数の取扱いなど多少の差は出ますが、誤差といえる程度の違いしか出ません
1人に集約するには贈与税に注意
どちらか1人に集約させようとすると、1度投資信託を売却することになります。
その後、売却で得たお金を渡して、新たに買付けすることになります。
その際に、受け渡す金額によっては、贈与税がかかる可能性があるので注意が必要です。
え⁉︎
夫婦間のやり取りでも贈与税がかかるのですか?
投資の資金としてお金を渡すと、基礎控除の110万円を超える部分に贈与税がかかる可能性がありますね
生活に必要なお金などを受け渡す分には、基本的に問題ありませんよ
それぞれのNISA枠を活用しよう
夫婦ともに余剰資金があるのであれば、無理に1人に集約する必要はありません。
新NISAが始まり、非課税で投資できる枠が増えています。
それぞれの非課税枠をうまく活用していくようにしましょう。
それぞれのNISA枠をうまく活用して投資を継続してみてください
無理にどちらかにまとめる必要はないんですね!
新NISAも夫婦で活用していけるのが理想ですね!
まとめ
同じ投資信託をひとつに集約しても複利効果は変わらない
夫婦間の資金のやり取りでも贈与税がかかることがあるので注意!
それぞれのNISA枠をうまく活用して投資を継続しよう
ありがとうございました!
このまま、夫婦それぞれの証券口座で投資を継続しようと思います
資金が必要なタイミングに向けて、資産運用を頑張ってください
ほかにもご質問があれば、コメントやお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせくださいね!
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