いろいろな事情で、勤めている会社をやめることがあると思います。
そのときに、月末でキリよく退職しようと考えている人は多いのではないでしょうか。
ただ、月末が休日だと、会社から平日しか退職日にできない、というようなことを言われることがあるかもしれません。
月末退職とそれ以外の日の退職では、健康保険にどのような影響が出るかをファイナンシャルプランナーのSが解説します。
相談
現在勤めている会社を2か月後の月末に退職しようと思い会社に相談しました
会社からは、その月の月末は土曜日なので、その前日の金曜日を退職日にしてくれないかと言われました
この場合、退職後に加入する健康保険には、どのような影響がありますか?
また、やはり月末に退職することはできないのでしょうか?
月末退職と、それ以外の日での退職で、健康保険にどのような影響があるのか
休日であっても月末に退職することはできないのかというご相談ですね
順番に確認していきましょう
前提条件
✅年齢:25歳
✅雇用状況:正社員
✅退職希望日:8月31日(土)
✅退職理由:自己都合
✅退職後の就業予定:雇用保険の給付を受給し、年内での再就職を希望
✅加入中の健康保険:全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)
✅退職時点の標準報酬月額:25万円
退職後は、社会保険を任意継続しようと考えています
できるだけ退職後にかかる保険料は抑えたいです
退職後は、雇用保険の給付を受給しつつ、転職先を探される予定なのですね
それでは、退職日が月末とそれ以外の場合に、どのような違いが出るかを確認していきましょう
保険料がいくらになるか事前に把握しておこう
会社員の社会保険料は、会社と個人で折半して払っています
月末で退職する場合、月末時点では現在の社会保険のままなので、社会保険料は、会社との折半で負担することになります
月末以外で退職する場合には、月末時点で加入している健康保険料と年金保険料を全額自己負担することになりますね
え?
そうなんですか?
今回のケースであれば、次のような差が出ます
社会保険料 | 保険料額(退職月分) |
---|---|
健康保険分 | 11,976円 |
任意継続保険料 | 保険料額(退職月分) |
---|---|
健康保険分 | 23,952円 |
ぼくの場合は、1万円以上負担額が違うのですね…
健康保険保険料のほか、年金保険料にも違いが出ます
退職時の標準報酬月額によって、保険料負担が違うので注意しましょう
【参考】今回のケースでの年金保険料の違い
✅月末時点で社会保険の場合
厚生年金保険料 | 21,960円 |
✅月末時点で任意継続の場合
国民年金保険料 | 16,980円 |
ぼくの場合だと、年金保険料は国民年金のほうが安いですね
でも、トータルすると任意継続するほうが保険料負担が大きいようですね
どちらのほうがトータルの保険料が安くなるかは人によって変わるので、事前によく調べておくといいですね
全国健康保険協会ホームページ/都道府県毎の保険料額表はこちら⬇️
退職日は月末にできる?
できれば少しでも保険料の負担を減らしたいのですが、やはり退職日を月末にすることはできないのでしょうか…
法律的には、休日を退職日にできないというような制限はないので、休日であっても退職日にすることができます
相談者様の場合は、退職の2週間以上前に退職届を提出することで退職を希望する日に退職が可能です
ただ、円満に退職したい場合には、早めに会社と調整できるのが望ましいですね
月末が休日でも退職はできるのですね
会社とは早めに調整していきたいと思います
まとめ
✅退職のタイミングによって、保険料の負担が変わる
✅事前に保険料額の差を比較しておこう
✅休日になっている日に退職は可能
ありがとうございました!
まずは会社に月末退職にできないかを再度調整してみて、保険料負担が減るように進めてみます
退職日の違いでどれくらい差があるのかをよく確認して、より良い選択をしてくださいね
ほかにもご質問があれば、コメントやお問い合わせフォームから、お気軽にお問い合わせくださいね!
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