あなたの好きなお酒はなんですか?
筆者の好きなお酒は日本酒です。
それぞれの日本酒に違う美味しさ、温度が違うと変わる味わいが面白いです。
今回は、日本酒が好きになる、好きな日本酒が増える、そんなお店を紹介していきます。
サケラボトーキョー
今回紹介するお店は、東京都の北区十条駅から徒歩4分ほどのところにある「サケラボトーキョー」です。
場所はこちら
キャッチフレーズは「日本酒が好きになる店」です。
店内には数十種類のお酒が取りそろえられていて、1杯60mlのから注文することができるので、いろいろな日本酒を楽しむことができます。
なお、日本酒のラインナップは、その日によって変わります。
今回は、2022年の秋にお店を訪れました。
その際、筆者が予約したのは「おまかせ料理8品コース」です。
シェフおまかせの絶品料理+日本各地の日本酒の飲み比べができるコースメニューです。
予約は、食べログなどのサイトから予約できますが、予約数や予約可能な時間帯に制限があるので、電話で予約することをおすすめします。
筆者がサケラボに訪れたのは3年ぶりのことだったのですが、若干ルールが変更になっていて、日本酒飲み比べは1人4合までとのことでした。
それでも、ほとんどの人は4合も飲めば十分ですし、美味しい日本酒を味わうなら、飲み過ぎてベロベロにならないくらいのほうがいいですよね笑
料理と日本酒のペアリング
お店に入ると店内はほぼ満席、予約していた席に案内してもらい、まずは今回のコースについて店員さんから説明を受けました。
そして、最初の1杯目の日本酒の注文です。
選択肢がいっぱいあると悩んでしまいますが、この日はメニューの1番上にあって選びやすく、以前に飲んだことのあった栃木県の仙禽(せんきん)をチョイス。
1番最初に目に行くところに書いてあるメニューは頼みやすいですよね。
でも、仙禽は飲みやすくて、いろいろな料理にも合わせやすいので、飲んだことのない人にも一度は飲んでみてもらいたい日本酒です。
さてここからは、今回出てきた料理と合わせた日本酒を紹介していきますね。
料理は時期などによって変わります
1品目:里芋のすり流し+仙禽(せんきん)
1杯目を注文してからほどなくして、1品目の里芋のすり流しが到着し、店員さんがグラスに仙禽を注いでくれました。
里芋のすり流しは、ポタージュスープのような飲み口で、温かくホッコリとした優しい味わいで、少しだけ入っていた柑橘系の皮がアクセントになっていました。
ちょうどこの日は、雨風が強く気温も低かったので、お店に着くまでに冷えた体にぴったりな一品でした。
仙禽との相性も良く、スープとお酒を一緒に口に含むと、優しい味にさらに深みが増します。
2品目:刺身の盛合せ+仙禽 麗(せんきん うらら)
1品目の完食とともに1杯目も飲み終わり、次の料理が来る前に2杯目を注文。
2杯目は、飲み比べ対象外の本日のプレミアム日本酒の一つ「仙禽 麗」にしました。
店員さんへオーダーし、日本酒をテーブルに運んでもらうと、このお酒について店員さんからこんな説明がありました。
「フルーティで、上手く言葉にできないですが、とにかくインパクトが強いんです!おすすめですよ!」とのことです笑
刺身の盛合せ(カツオ、真イカ、真鯛)も到着し、まずはお酒をひと口飲むと、確かにフルーティな味わいの次に来るガツンとしたインパクトが来ます!
確かに美味しい!けど、ペアリングが難しそうな印象。
刺身とお酒を口に一緒に口に含んでみると、やはり麗のインパクトが強すぎましたね笑
まるで、「私が主役よ!」と主張しているかのような存在感でした笑
麗にはコッテリ系の料理があっているかもしれないなと思いつつ、口に含む日本酒の量を調整しながら、刺身もじっくり美味しくいただきました。
3品目:酒のお供盛り合わせ+寒菊 Monochrome(かんきく ものくろーむ)
2品目を食べ終えると、一緒に空になったグラスを見て、店員さんが次は何にしましょうかと聞いてくれました。
3杯目は、料理との相性を考えて選びたいなと思い、「料理が来てから考えることにします」と返答し、料理が来るまでの間、一緒に置いてくれている和らぎ水を飲んで、口の中をリセットしつつ、くつろぎながら待ちました。
3品目が到着したので、店員さんにこの料理に合うおすすめを聞いてみると、盛り合わせの料理に寒菊の酒蔵からもらった万願寺とうがらしを使用しているので、寒菊が相性が良くておすすめとのことなので注文してみました。
そしてグラスにそそがれたのは、寒菊のMonochromeという日本酒で、お酒の説明をしてくれた店員さんも、自分で買って飲むほどお気に入りの銘柄ということでした笑
寒菊を少し口に含んでみると、トロリとした口当たりと、華やかな香りが広がり、料理とも良く合いそうな印象と、これは飲んだら止まらなくなるヤバいやつだと感じました。
さっそく万願寺とうがらしを使った一品とあわせてみると、とうがらしは辛くなく、大根には程よい塩気があり、寒菊との相性もバッチリでした。
ほかの料理との相性も良く、特にレーズンバターは絶品で、寒菊と合わせながらゆっくりと味わいました。
筆者もおすすめの「寒菊Monochrome」の購入は、こちらから⬇️
4品目:青海苔のお出汁(あおのりのおだし)+豊香(ほうか)
今度は料理が来る前に店員さんへ声をかけ、次の料理に合う日本酒を選んでもらうことにしました。
店員さんが選んでくれたのは、長野県の豊香で、次に出るお出汁と相性がいいはずとのことでのチョイスでした。
豊香は、先ほどの寒菊ほどではないですが、ややトロリとした飲み口で、フルーティな甘味の後をすっきりとした辛さが引き締めてくれる感じでした。
次のお出汁は、浜名湖産の青海苔をふんだんに使用したもので、磯香りと温かく優しい味わいで、豊香と合わせて飲むと、優しい味わいがさらに広がりました。
5品目:鯖の文化干しの炙り焼き(さばのぶんかぼしのあぶりやき)+貴(たか)+陽乃鳥(ひのとり)
ふたたび店員さんに次の料理とおすすめを聞くと、次は鯖の焼き物が来るので、貴あたりがおすすめですよとのこと。
実は、僕が貴は飲んでみたかった日本酒の一つで、メニューを見ながら気にしていたのですが、おすすめしてもらったので良いタイミングだと思い注文することにしました。
冷たいのと温かいののどちらがいいですかと聞かれ、温かいぬる燗で注文。
脂の乗った鯖の炙り焼きとあわせて、ちょうどよく温まった貴を、おちょこで運んで来てくれました。
貴は旨味があって飲みやすく、鯖の旨味を引き立ててくれます。
鯖を半分くらい食べた頃におちょこが空になったので、もう一つの本日のプレミアム日本酒の新政の涅槃龜(にるがめ)を頼みたかったのですが、店員さんが確認し本日売り切れになったとのこと。
どうしようか悩んでいると、同じく新政の陽乃鳥を出してくれたので頼むことにしました。
陽乃鳥は貴醸酒という水の代わりに酒で仕込んだ日本酒で、甘いお酒が多い貴醸酒の中で、甘すぎず脂の甘みとマッチするはずとの店員さんの説明。
残った鯖とあわせてみると、鯖の旨味を引き立てる絶妙な日本酒の甘さがマッチし、鯖の残りと陽乃鳥をあっという間に完食しました。
6品目:りんごと豚肉のフリット+ハツユキソウ【バナナ】
ふたたび店員さんに次の料理とおすすめの日本酒を聞くと、次はりんごを使った揚げ物なので、甘めのハツユキソウが合いますよと教えてくれました。
メニューのハツユキソウは、【バナナ】と【ブドウ】の2種類載っていたため、少し迷いましたが、味を想像しにくい【バナナ】にチャレンジすることにしました。
グラスにお酒を注ぐ前にお酒の説明をしてくれたのですが、なんとバナナ果汁が入っているとのこと⁉︎
そしてグラスに注がれたのは、日本酒とは思えないほど黄色いお酒で、バナナの香りがフワッと漂ってきました笑
料理が運ばれる前にそっとひと口飲んでみると、口いっぱいに広がったのは日本酒にはないバナナの甘さ笑
そしてりんごを豚バラで巻いて揚げたりんごと豚のフリットが運ばれ、塩か甘だれで食べてくださいとのこと。
まずは塩をつけて少し味わい、ハツユキソウと合わせるとりんごとバナナの甘さが合わさったあと、塩がさっぱりとさせてくれました。
次に甘だれにつけて食べてみたところ、甘じょっぱいタレが料理とお酒の甘さを引き立てていて美味しい。
僕としては、甘だれの方が好みだったので、残りは甘だれをつけて完食しました。
店員さんからハツユキソウの感想を聞かれ、出てききた言葉はもちろん「めっちゃバナナでした!」笑
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7品目:旬菜の煮浸し(しゅんさいのにびたし)+田光(たびか)
6品目完食後、またまた店員さんへ次の料理とおすすめの日本酒を聞き出し、「次は旬菜の煮浸しですね。田光が相性がいいと思いますよ」とのアドバイスに従って、迷うことなく田光を注文。
料理とお酒がそろい、まずは煮浸しをひと口。
「う〜ん!出汁が染みていて美味しい!」
田光を口に含むと、煮浸しの出汁と合わされて旨味が引き立つ!
バナナと順番が逆じゃなくてよかった!と思ったのは心の中だけにしまって、あっという間に完食しました。
そして次がラストです。
8品目:鶏団子うどん+天美(てんび)
「最後の1品はうどんです」
そうです。
店員さんに聞き出しました笑
ただ、最後の日本酒は自分で決めたいと思い、店員さんのアドバイスを聞きつつ天美を選択。
運ばれてきたうどんの汁をひと口すすると、これも暖かく柔らかなお出汁が体に染み渡ります。
天美との相性も良く、お互いを引き立ててくれ、一気に完食しました。
やわらぎ水を飲んでいると、店員さんが温かいお茶を出してくれてホッと一息。
ちょうどラストオーダーの時間で、もう一品注文することもできたのですが、お腹も満たされて、酔い加減もちょうどよかったので、ここで締めることにしました。
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あなたも日本酒とサケラボを好きになる
お会計を済ませ、帰ろうと出口へ向かうと店長さんが話しかけてくれました。
わざわざ店長さんが見送ってくれると嬉しくなりますね。
店員さんもみなさん愛想がよく、お酒の特徴やペアリングを聞いても的確に答えてくれて、どんな日本酒を飲んだらいいかわからないという人でも日本酒を楽しむことができるお店です。
サケラボトーキョーさんは、YouTubeでも動画配信されているので、気になる方はご覧になってみてください。
普段から日本酒を飲む人も、もっと好きになる日本酒を発見できるかもしれませんよ!
東京へ行く機会がある人は、ぜひ一度サケラボトーキョーへ行ってみてください!
あなたもきっと日本酒が好きになりますよ(^ ^)
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