ふるさと納税をしたけれど、ワンストップ特例申請を忘れてしまったり、6自治体以上にふるさと納税をしてしまったりしていませんか?
その場合に、ふるさと納税で節税するには、確定申告で寄付金控除の手続きが必要になりますよ!
でも、確定申告のやり方なんて、よくわからないですよね。
そんなあなたのために、自治体で確定申告・住民税申告相談の経験があるファイナンシャルプランナーのSが、国税庁確定申告作成書等コーナーを使いながら、確定申告の手順を解説していきます。
悩み
S先生!
去年頑張ってふるさと納税をしてみたんだけど、いろんな町に寄附をしてしまったら、確定申告をしないとダメだよって言われたの!
そうなんだね。
ふるさと納税をする場合に、ワンストップ特例申請を忘れたり、6自治体以上への寄附をした場合などは、確定申告しないと控除を受けられないからね。
でも、確定申告なんてやったことないからよく分からないよ!
それなら、国税庁のHPで公表されている、確定申告書作成コーナーの実際の画面を使いながら、一般的な会社員の人向けの確定申告手順について解説していくね。
準備物
確定申告をするために必要なものを、優先度が高い順番にお伝えしていきます。
○申告に必要なもの
□PC
- OS:Windows10以降
- ブラウザ:Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox
- PDF閲覧ソフト:Adobe Acrobat Reader DC
□プリンター(無ければコンビニプリントサービスでもOK)
□源泉徴収票
□寄附金受領書(または寄附金控除に関する証明書)
□マイナンバーカード
※マイナンバーが無い場合
- 通知カードやマイナンバーが記載されている住民票など
- 身分証明書(運転免許証、保険証など)
□郵送用の封筒
□郵便切手
準備物って、必ず必要なものだけでも結構あるんだね。
今回は、PCで作成して郵送提出する人向けだからね。
今回は説明しないけど、スマホで電子申告なら、準備物はもう少し少なくなるよ。
○必要に応じて用意するもの
□年末調整で手続きを忘れたもの
- 生命保険料控除証明書、健康保険料領収書、小規模企業共済掛金証明書など
□医療費明細・医療費の領収書等(医療費控除を受ける場合)
□金融機関の通帳やキャッシュカード(公金受取口座を利用しない場合)
生命保険の証明書とかは、年末調整で提出してれば今回はいらないんだよね?
そのとおりだよ。
年末調整で提出していないものがあれば準備する感じだね。
通帳やキャッシュカードがいらない場合もあるの?
マイナポータルに公金受取口座を設定していて、その口座に還付金を振込みしてもらう場合は不要だよ。
確定申告作成コーナーを利用してみよう
確定申告に必要な書類等の準備が整ったら、いよいよ確定申告書の作成をしていきます。
今回解説するのは、確定申告書を印刷して郵送する場合の手順になります。
はじめに、下のリンクから国税庁HPの確定申告等作成コーナーのウェブページを開きましょう。
国税庁確定申告等作成コーナーはこちら⬇️
確定申告等作成コーナーを開いてからの手順は、下にまとめています。
ふるさと納税確定申告手順(全ページ)⒍26MB
https://okaneno-hondana.com/wp-content/uploads/2023/01/f2b90229d210b8c033b854aa4ea96a98.pdf
事前確認事項(P1〜P8)1.03MB
https://okaneno-hondana.com/wp-content/uploads/2023/01/e548b27897b09fc490886be06367371f.pdf
源泉徴収票情報の入力(P9〜P18)1.37MB
https://okaneno-hondana.com/wp-content/uploads/2023/01/037f4832078a528dff6cfcc8934665aa.pdf
寄附金控除の入力(P19〜P26)1.11MB
https://okaneno-hondana.com/wp-content/uploads/2023/01/f9cc94ded7759cff7a37747189646d18.pdf
その他項目の入力(P27〜P36)1.32MB
https://okaneno-hondana.com/wp-content/uploads/2023/01/f41da929f14e6acdee4cda54ba08067a.pdf
確定申告書の印刷(P37〜P48)1.68MB
https://okaneno-hondana.com/wp-content/uploads/2023/01/eec33d3becb3d5e00cc90dec1cc1d81b.pdf
プリンターを持っていない方は、コンビニプリントサービスを使って確定申告書を印刷しましょう。
確定申告書を郵送しよう
確定申告書の印刷まで終わったら、必要書類を添付します。
○添付が必要な書類
□番号確認書類の写し
- マイナンバーカード、通知カード、マイナンバーが記載されている住民票などのうちいずれか1つ
□身元確認書類の写し(マイナンバーカードの写しを添付する場合は不要)
- 運転免許証、健康保険証、パスポート、身体障害者手帳、在留カードなどのうちいずれか1つ
確定申告書と一緒に添付書類台紙が印刷されるので、表面のスペースに上記の書類をのり付けしましょう。
□確定申告で新たに追加した控除の証明書等
- 寄附金受領書(または寄附金控除に関する証明書)
- 小規模企業共済掛金控除証明書
- 生命保険料控除証明書
- 地震保険料控除証明書
ふるさと納税の寄附金控除を受ける場合は、寄附金受領書等の原本を添付書類台紙の裏面などにのり付けしてください。
そのほか、確定申告で控除を追加したものが有れば、該当する控除証明書を原本も同様にのり付けします。
確定申告書に原本を添付することになるので、確定申告書提出後も控除証明書の中身をわかるようにしておきたい場合は、あらかじめコピーをとっておきましょう。
ふるさと納税の証明書は忘れないようにしないとね!
そうだね。
あとになって税務署から電話がきても怖いから、忘れないようにしないとね。
○提出する申告書と添付書類台紙をまとめよう
提出用の確定申告書(控えと書いていないもの)の第1表・第2表・添付書類台紙をクリップどめします。
※やむを得ずホッチキスどめするときは、第1表・第2表の角付近に印字されている◾️を避けてとめるようにしてください。
え?
なんで◾️を避けないとダメなの?
◾️マークは、税務署が申告書をスキャニングするときに使うんだよ。
申告書に◾️マークがちゃんと入っていないと読取りできない可能性があるから、◾️マークがないところをとめる必要があるんだよ。
○提出書類に漏れがないか確認しよう
確定申告書と一緒に印刷した書類の中に、提出書類等のご案内があるので、郵送する書類に漏れがないかを確認しておきましょう。
確定申告書作成時に、提出年月日を空欄にしていた場合は、日付けを手書きしましょう。
○封筒に申告書を入れて郵送しよう
封筒に確定申告書等を入れて封をします。
郵送の宛先については、提出書類等のご案内に管轄税務署の宛先が記載されているので、切り取って貼るだけでOKです。
最後に、必要な分の切手を貼って、郵便ポストへ投函するか郵便局窓口へ持ち込みしましょう。
最後に
S先生ありがとう!
なんとか確定申告書を提出できそうだよ!
そうと決まれば、「猪突猛進!」
はじめてのふるさと納税の確定申告が、無事に終わりそうで良かったね。
いかがだったでしょうか。
今回は、ふるさと納税の寄附金控除を受けるために、郵送で確定申告書を提出する方法を解説しました。
ほかにも、電子申告をする方法もあるので、確定申告に慣れてきたら、来年以降挑戦してみてくださいね。
この記事が、あなたのお役に立ちますように!
それではまた。
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